リハビリ2.0

治せないリハビリ、続かない運動。

治せないリハビリ

annca / Pixabay

7年前に一人の片麻痺の女性に出会った。デイサービスで来る日も来る日も歩行訓練をした。

どうにか社会との関わりを持てるように平仮名や、百人一首をパソコンで薄く印刷して利き手交換もした。5年程たつ頃に同級会にでたり、旅行に行くようになった。初めて会ったときから彼女のADLは変わっていない。

彼女が同窓会に出られたのは友人の誘いだった。

5年間関わって「ありがとう、ありがとう」と言われながら何もできていなかったのだ。セラピストは人の人生を縛り付けるだけじゃないかと苦悩の日々を送っていた。

本当は知ってた、今のリハビリの限界。

私は理学療法士になって10年になります。ほとんどの期間が人の生活に近い場所での仕事だった。何人もの方に関わらせてもらい、一生懸命治療してきた。機能はそこそこ治せる。

でも、うすうす気づいてた。

絵に描いたように、社会活動につながる生活変容を起こせない事

利用者さんの笑顔を出せるようにコミュニケーションをとっていくと依存を引き起こす事

リハビリを卒業しても、自主訓練もつづかない事

本当はは全部知っていた。

リハビリが社会活動につながっていた人は、自分で主導的に取り組んでいた。

リハビリを人生に利用できていた。

リハビリの突破口

そんな時こんな研究をみつけた。

ベンジャミン・リベット教授の自分の意識と活動の研究だ。

こちらでかなりわかりやすくまとめてくれてあります。

ベンジャミンリベットのまとめ

脳が意図するよりも先に動かすべき体に電位が発生しているというものだ。

ようは、頭で考えるよりも先に体が動く準備をしているので実際に自由意志で決まる可能性があるのはやめるだけ。

頭で理由付けする、それはやるためでなく、やめるためだけだと。

それがわかってからだ、

今まで経験してきたことがすべてつながるような気がした。

介護もリハビリもやりたいことを理由付けして段階を踏むように計画するデザインになっている。

そう、体が動いたらとか○○できるようになったらこんな事したいって目標にする。

でもそんなのは後からの理由付けなんだなってわかった。

本当にやりたいことは理由なくやるんだって。

これこそが本当のエビデンスベースだった。

私たちセラピストは、体の機能が正常であれば社会活動につながると教え込まれてきた。

そう信じていたし、そう努めてきた。

でもそうじゃない。

社会活動をしたいという「心」を動かす「感覚」へのアプローチこそが能動的な生活や社会活動につながる。

その時に初めて、ここを治してほしいという「治療」への要望が現れる。

能動的で主体的なリハビリ

cleberaraujo182 / Pixabay

子供の遊びをみているとわかることがある。

遊ぶ為に理由などないと。

  • 楽しいから。
  • きれいだから。
  • わくわくするから。
  • やすらぐから。
  • うれしいから。

あえて理由を作るならそんなところだと思う。

直感的に刺さるわーっていう事。

つまりアーティステックである事がポイント。

リハビリは小児のハビリ前提論がある。であれば、心に関しても同じ様に考えるべきだろう。

平成リハビリの終焉

xresch / Pixabay

ここ20年ほどのリハビリテーションは介護保険とともにデザインされてきた。そして理学療法士などのセラピストはずっと保険点数上でしか働いてこなかった。

つまり、国の意向の通りに働いているのだ。

では、国は何をしてきたか?

国の中心である経済界はここ20年をこう呼んでいる。

「失われた20年」と。

お金が儲かることを良しとされた資本主義経済だが20年間経済成長しなかった。

資本主義という経済発展中心型の社会においてお金を稼ぐことが正義だった。裏を返せばお金を稼げないことは悪。働く人を大事にしてこなかった。

極端な話しお金以外に興味がない時代だったのだろう。

この超パワーワード知ってます?

「同情するなら、金をくれ」

この言葉は当時の人々の心を表現していたのだ。それも強烈に。

今のリハビリシステムはそういう時代にデザインされた。

それに対して、最近のドラマで最も流行ったものの一つにドクターXがある。組織に属せず、大衆迎合せず、自分の信念で人を助ける。

今の時代は、みんなそう生きたいのだ。

私たちも、患者さんも、利用者もそう。

リハビリテーションってそのためのものじゃなかったかと。

だから社会とともにリハビリもアップデートする時が来ているんです。

リハビリテーション2.0

新しいリハビリの受け皿になるもの、それが「リハビリテーション2.0」

「2.0」という数字はアップデート、つまり上書き修正という意味です。

今までの医療エビデンスベースのリハビリテーションを「1.0」として「リハビリテーション2.0」は、

「空間デザイン」により「感覚」に働きかけ「動作」を主体的に起こす仕組みそのものです。

空間デザイン=雨

感覚=お気に入りにものを使ううれしさ

動作=出かけたい(出かける)

こういったイメージでリハビリを仕掛けます。

現段階で、リハビリテーション2.0には以下の層で分けています。

リハビリテーション2.0のコンテンツ

リハビリ2.0クローズ

geralt / Pixabay

①狭い場所を有効活用したデジタル機器や触りたくなるオブジェなどを利用する

  • 室内にプロジェクションマッピングして思い出の世界に入る
  • 認知症の人が自分から横になるように天井に画像投影したり。
  • ARやVRでゲーム感覚でとにかく楽しいから体を動かす。

リハビリ2.0オープン

AG2016 / Pixabay

②地域やサービス、広い空間そのもののデザイン

  • 広い空間の中で、直感的に自分の力を行使して楽しめるプロダクト。
  • 旅行などを楽しむことそのものがリハビリテーションになっているツアー。

これらの、プロダクトの入り口はすべて「直感的にやりたい」にデザインしますが、バックグラウンドにはリハビリテーションの概念を落とし込みます。

当人はただ「やりたいからやる」

それを続けることで体の機能がいつの間にかよくなったり、認知症でいえば落ち着いてすごせたりするようになります。

リハビリテーション2.0の活動拠点

セラピストトップブロガーの西野英行さんが始めたコミュニティ【The Arth】のコミュニティを活動の中心地として開始します。

※西野さんのブログはこちら人生の不安をリハビリする MIRAInoPT

この理由は、もともと私が情報発信の勉強をさせてもらおうと12月にThe Arthに入会していた事がきっかけです。

先日開催されたセミナーで初めて西野さんとかずぼーさん(同じくトップブロガー)とお会いしました。

私が一方的にリハビリ2.0の構想をお話ししたところ、なんと!同じことを考えていたと賛同していただけたのです。西野さんはブログを運営されていますので、その読者マーケティング観点を含めて大多数のセラピストは潜在的に同じ感覚を持っていると確信しました。

一人一人の力が小さくても、人が集まれば、きっと変えられる。私たちがリハビリテーション2.0をつくりあげましょう!

 

コミュニティに関しては、リハビリ2.0の概念を広げるために現在は特別に無料として頂いているようです。コミュニティ加入に関しては別途お知らせいたしますが、仲間がどんどん増えたら心強いです。

コミュニティ内ではそれ以外にも様々な企画が走っています。

セラピスト以外の人や、セラピストでも様々な立場の人が集まっています。距離や場所が関係なくコミュニケーションが取れますのでぜひ一緒に盛り上げてください!

興味がある方は、ツイッター、Facebook情報流しますのでフォローしていただければと思います。

すぐに連絡取りたい方はこちらのLINE@登録お待ちしてます!
新しいプロダクトや、長野の美味しい果物の情報が届きます(*’ω’*)

友だち追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です